最近、「問題社員のことで、ちょっと相談したくて…」そんなご連絡が続いています。お話を聞いていくと、多くの場合、最初から「解雇したい」と思っているわけではないんですよね。
・何度注意しても、なかなか改善しない
・周りの職員さんの士気が下がってきた
・管理職の方も、正直かなり疲れている
・でも、どう動けばいいのかわからない
そんな状態が続いて、「もう限界かも…」という段階になって相談になる。実は、これが一番多いパターンです(^^;)
社員対応で難しいのは、実は「指導」そのものよりも、その先を見据えた動き方だったりします。つい感情的に注意してしまったり、その場しのぎの対応を重ねてしまうと、あとから振り返ったときに「記録が残っていない」という状態になりがちです。そうなると、いざ次の判断をしようとしたときに、企業側が身動きできなくなってしまうんですよね…。
私がこの手の相談を受けるとき、まず必ず確認するのは、「これまで、何を・いつ・どう伝えてきたか」です。そして次に聞くのが、「この先、どう着地させたいと思っているのか」「改善を目指したいのか」「配置転換を考えているのか」それとも、「出口も視野に入れているのか」。
ここを整理しないまま指導を続けてしまうと、現場も、管理職も、ずっと消耗し続けることになってしまうんですよね。指導・記録・出口設計は、実は別々のものではありません。すべてが、ひとつの流れとしてつながっていくものです。
だからこそ、「まだ大丈夫そうに見えるうち」に、一度立ち止まって整理しておくことが、結果的にいちばん組織を守ることにつながります。社員対応は、誰にとっても、正直気が重いテーマですよね。
だからこそ、ひとりで抱え込まずに、「どう進めていくか」を一緒に考える存在が必要だと思っています(^^)

